本計画は、もともと都会で暮らしてきたご夫
婦が、信州の自然を満喫しながら生活するための住宅で、安曇野の雑木林の中にひっそりと建つ。
広めのサンデッキは自然の中で暮らすことを楽しくする効果もあるが、自然と住宅との調和を図る器具でもある。
内部は、広々とした間取りに薪ストーブと煙突がよく似合う大きな吹抜け空
間。 勾配天井のトップライトからは、さんさんと光が降り注ぐ。
化粧梁と化粧束は頑強さの中にも木の優しさを感じさせ、腰壁に張られた桧板も暖かみのある空間を形成している。
木製輸入サッシにより切り取られる外の景色は四季折々の姿を美しく見せてくれる。
また、このサッシは意匠的に優れているだけでなく、高い断熱性も兼ね備えている。寒冷地という土地柄を配慮してのことである。
浴室には開口部を2面設け、建築主のご希望通り自然を観賞しながらゆったりと入浴していただけるものとした。
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